田村部長と考える我が社の今とこれから

メンバー

  • 田村 進一
    技術推進部 技術開発部長

聞き手・ナビゲーター

  • 鈴木 夕貴
    施設工事課

  • 斎藤 真子
    保全情報課

社員の所属・記事内容は、記事公開日当時のものです。

この記事は、普段あまり話す機会のない異なる部署のトップと社員が、ざっくばらんな会話をしつつ、各部署の業務内容の理解を深める挑戦です。今回は当社の技術開発に10年間携わっている、技術開発部の田村部長にインタビュー。今では現場で当たり前のように使われている、「GPS車両位置管理システム」の開発当初のお話も伺いました。

これまでのご経歴

開発に携わられて10年と伺いました。それまではどんなお仕事をされていたんですか?

当社に入社する前は、電話交換機などの有線系通信の工事や保守の仕事を4年していました。入社後は、点検や監視を15年、施工管理を7年、設計を4年、本社での管理業務3年を経て開発に携わりました。入社して40年目になります。

技術開発部の仕事とは

私たちは普段、技術開発部の方と関わることがなく…。皆さん、どのような業務をされているのですか?

そうですね、私たちの部署は社外の方々へ向けての仕事が多いので、社内の皆さんとの関わりは少ないかもしれませんね。
皆さんも業務の中で「こんな製品があったらいいなぁ」と思うこと、ありますよね?でも高速道路の仕事は狭い分野なので、既製品がないことが多い。「じゃあ、自分たちで開発しよう」となるわけです。その結果うまくいったものは他社へ向けて販売しています。特にGPS車両位置管理システムは、誕生から10年以上経つヒット製品で、顧客の要望に応えながら少しずつ進歩させてきました。技術開発部の仕事を簡単に説明すると、こんな感じです。

ヒット製品の始まり

「GPS車両位置管理システム」開発のきっかけは何ですか?

私が開発に携わるようになった頃には、すでにこの製品は完成していたので、「先輩から聞いた話」になるのですが、開発の始まりについてお伝えしますね。
2000年代に「地デジへの移行」が騒がれた時期があったでしょう?あれは電波法が改正されて、日本中の電波の割り当てが見直された時期。当社のGPS車両位置管理システムの始まりもそれに関連しているんです。
この整備に伴いNEXCO無線がデジタル化され、その時すでに製品化されていた初期型のキロポストディスプレイのデータを無線に乗せることができるようになったんです。これによって管理事務所や管制センターで車両の位置が把握できるようになり、ここを皮切りに改良を重ね、今のシステムとなりました。

他ではあまり経験しないお金の話

開発業務の中で経験した、印象深いことはありますか?

特に開発に関わるようになってから強く意識するようになったのは「お金の話」ですね。たぶんこれは他部署では経験できないことだと思う。私たちは社外へ向けて販売する製品を開発しているので、実はお金との闘いなんです。「こうできたらいいな」と思うことも、それをするととんでもない売値になるからと、断念することがあります。開発は思っていた以上に、お金のことを気にしなきゃいけない場面が多い。GPS車両位置管理システムの表示がシンプルなのも、「カーナビみたいに地図が表示された方がいいな」と思ったけれど、地図の版権が高くて実現できなかったんですよ。

東日本グループ会社との開発における協力体制

グループの他会社にも開発部門はあると思うのですが、ライバルですか?

ライバルというよりも、昔は情報交換が少なくて、同じような製品開発をしていたかもしれませんね。今は東日本の4エンジ会社で定期的に会議を開いて、情報交換をしています。最近では「規制内の安全」と「遠隔点検」を共通のテーマとして、皆で安全第一と生産性向上を追求しています。エンジ会社同士はもうライバルではなく、開発仲間ですね。

若い方々へのお願い

最後に若手に向けて一言メッセージをお願いします。

頑張っている皆さんは微笑ましく、応援したくなります。社会の要請が変化していく中で、講習会やマニュアルなどが整備され、業務はもちろん普段の行動など、全方位からの品質が求められるようになりました。大変なこともあると思いますが、先輩方が築き上げてきたインフラを、皆さんの情熱で次世代へつなげて欲しいです。

はい!頑張ります!

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