インフラを守る、
確かな技術と責任感
土木職
田中 智貴
長岡点検事務所 点検課
2023年入社
自然科学研究科 環境科学専攻 社会基盤コース 修了

キャリアステップ
- 2023年~
- 長岡点検事務所 点検課
入社の理由
2020年の大雪の際、関越道で車両の滞留が発生し、その影響で近所のコンビニが品薄状態となりました。この体験を通じて、高速道路が日常生活に欠かせない重要なインフラであることを実感し、高速道路の維持管理業務に興味を持ちました。
学生時代の専門は鉄道(構造力学)でしたが、高速道路とは異なる分野であっても、大学で学んだ基本的な土木の知識と学ぶ意欲があれば、専攻に関係なく活躍できると考えています。
入社1年目の仕事内容
1年目は橋梁点検の仕事に携わりました。橋梁に関しては知識ゼロの状態からスタートしましたが、先輩社員の丁寧な指導のおかげで、部材(橋の構造を形作るパーツ)の名称や野帳(現場での点検内容を記録する専用ノート)の書き方など、基本的な知識と業務の流れを身につけることができました。現場ではチームで行動するため、円滑なコミュニケーションと安全への意識の大切さを学びました。
また、点検事務所で導入されたばかりの360°カメラ(GoPro)を使用して、集水井(地すべりを防止するために地下水を集める井戸)の内部を撮影する業務では、取りまとめ役を任されました。小さな業務ではありましたが、新人の自分に責任ある仕事を任せてもらえたことで、責任感と挑戦する姿勢を養うことができました。
現在の仕事内容とやりがい
2年目にはトンネル点検を担当し、3年目から再び橋梁点検業務に戻りました。1年目とは異なり、後輩ができたことで、指導をしながら業務を進める立場となりました。点検のリーダーを任される機会もあり、自ら判断を下す場面が増えています。具体的には、点検ルートの選定、損傷の程度の判断、点検結果の報告に伴う外部とのやりとりなど、業務の幅が広がりました。
点検課では、点検を行い、そのデータを元に構造物の健全性を診断し、調査や補修の提案を行います。そうした一連の業務を通じて、点検から調査設計、補修までのサイクルを学んだことで、より広い視点で点検に取り組めるようになりました。構造物の健全性を効率的に維持管理できるよう、点検や報告の方法にも気を付けています。
特にやりがいを感じるのは、高速道路を利用するお客様に危険を及ぼす可能性のある損傷を、早期に発見できたときです。自分たちの仕事がお客様の安全に直結していることに、責任と誇りを感じています。
チームワーク・雰囲気
点検事務所は若手社員が多く、和気あいあいと助け合いながら仕事を進めています。困ったことやわからないことがあれば、ベテランの社員が快く教えてくれる、風通しの良い環境です。
2年目に、トンネルの点検データの取りまとめを担当していた際、私のミスで誤ったデータをチームのメンバーに提供してしまったことが原因で、チーム全員で作業を一からやり直すことになってしまいました。落ち込んでいる私に対して、チームのメンバーは嫌な顔一つ見せず、手伝ってくれました。その時に先輩社員からかけていただいた「田中、抱え込むなよ!」という何気ない一言に、心が軽くなったのを今でもよく覚えています。
働きやすさ・働く環境
大学時代、当社インターンシップに参加した友人から、「とても働きやすい企業だ」という旨を聞き、私も興味を持ちました。実際に入社してみるとその通りで、休みも取りやすく、何事も相談しやすい、風通しの良い職場だと感じています。もちろん、部署や人によって異なりますが、残業も多くなく、帰宅後の時間をゆっくりと過ごすことができています。
特に印象的なのは、育児休業や介護休業を取得している社員が多いことです。自分の将来を考えたときにも、安心できる制度が整っていると実感しています。また、家賃補助が手厚い点も、大きな魅力のひとつです。
今後の目標
今後は、点検で培った経験を生かして、構造物の調査や補修の施工管理にも携わってみたいと考えています。そして、様々な業務を経験する中で、RCCM(民間資格の一つ)や技術士といった難関資格を取得し、インフラメンテナンスに精通した技術者になることが目標です。そのために、先輩社員や上司が仕事に向き合う姿勢から、日々多くを学んでいます。
また、日々の現場の中で、「自分がリーダーだったらどう行動するだろうか」という視点を常に持って点検業務に取り組んでいます。
1日のスケジュール
- 8:00
- 出社
メール確認のあと、高速道路のトンネルや橋梁の点検業務のため車で事務所を出発。 - 9:00
- 点検作業
現場到着後、その日の作業スケジュールや注意点をチームで共有。橋梁点検車・高所作業車に乗り込み、点検作業開始。チェックリストや図面を基に、ひび割れなどの構造物の劣化状況を確認・撮影します。特に、構造物に大きな影響を与える損傷や、高速道路を利用するお客様に危険が及ぶ損傷が無いか入念に点検します。 - 12:00
- 昼休憩
現場近くのお店で昼食を食べます。 - 13:00
- 点検作業再開
午前に引き続き、点検作業を行います。ドローンやGoPro、その他に測定機器などを使うこともあります。 - 14:30
- 点検終了
- 15:30
- 事務所に帰社
点検結果の取りまとめ。ベテラン社員と点検結果を確認し、今後の方針を相談します。図面の確認等、翌日の点検準備を行います。 - 16:30
- 退社
残業はあっても1~2時間程度。若手社員でご飯に行くなど、和気あいあいと過ごしています。
