培った知識と経験で
若手を導く存在へ
土木職
本馬 幸治
長岡点検事務所 点検課 調査役
2011年新卒入社
工学研究科 建設工学専攻 修了

キャリアステップ
- 2011年~
- 新潟道路事務所 土木施工管理課
- 2012年~
- 土木事業部 土木管理部 土木管理課(NEXCO東日本 出向)
- 2015年~
- 土木事業部 土木技術部 技術・調査課(現 長岡点検事務所 調査課)
- 2020年~
- 長岡点検事務所 点検課(主任)
- 2022年~
- 土木事業部 土木技術部 道路技術課(課長代理)
- 2025年~
- 長岡点検事務所 点検課(調査役)
入社の理由
学生時代にコンクリート工学を専攻し、構造物の維持管理技術の研究に携わっていました。その経験を活かし、土木の維持管理分野で社会に貢献したいと考え、就職活動をしていました。
その中で、ネクスコ・エンジニアリング新潟は「高速道路のホームドクター」として点検・調査設計・施工管理と幅広く維持管理業務を担っていること、新潟県在住時に発生した新潟県中越沖地震の際には、重要な社会インフラのひとつである高速道路の早期復旧に貢献し、高速道路網の維持管理によって物流や人々の移動を支えていたことを知り、新潟県の地域貢献とやりがいを実感できると思い当社に入社を決めました。
入社1年目の仕事内容
舗装補修工事の施工管理を担当しました。施工現場に初めて立ち会った際に、炎天下にもかかわらず懸命に仕事に従事されている多くの工事関係者を目の当たりにし、高速道路の安全で安心な走行空間を確保することの大変さと、普段何気なく利用していた高速道路のありがたさを実感しました。
先輩や上司からは、業務を円滑に進めるためにわかりやすい説明を心がけることが大切だと教わりました。おかげで工事関係者の協力や調整を必要とする場面でも、円滑に合意形成を図ることができました。当時はまだOJT制度が今ほど確立されていませんでしたが、若手社員を育成する意識と、困難な場面では互いに助け合うという企業風土は昔から引き継がれ、現在に至っていると感じています。
現在の仕事内容とやりがい
高速道路上のトンネルや橋梁、舗装、のり面などの構造物を点検しています。現場での点検結果をもとに、構造物の健全性を診断し、調査や補修の必要性とその方法をNEXCO東日本へ提案する業務を担当しています。
私が所属する橋梁点検チームは、総勢12名で年間150橋程度を点検しています。若手社員が多く活躍している職場のため、チームを統括し社員の指導と育成を行うことが私の仕事です。近年では点検にUAV等の技術を活用する場面もありますが、基本は現地で直接見て触れる点検であり、高所・暗所・狭所での作業を伴うこともあります。また、新潟県は山間部を中心に豪雪地帯であるため、積雪や路面凍結しやすい期間は現場が稼働できず、点検できる期間が限られています。
このように、さまざまな困難や課題はありますが、高速道路の安全・安心を守るという共通の目的を持ったチームの一員として、困難に立ち向かい、協力して成し遂げることにやりがいを感じています。
チームワーク・雰囲気
点検作業は、数人で編成する点検班で行います。常に誰かと行動を共にするため、チームとしての一体感が自然に生まれています。また職場は20~30代の社員が多く、遠慮や気兼ねのない意見交換や情報共有が活発です。
また、シニア層の社員からは豊富な経験に基づくアドバイスやサポートをしていただけるため、点検技術者として日々成長できる環境があります。一方で、タブレットや点検システムの操作方法を若手社員から教えてもらうこともあり、困ったときには年齢や立場を問わず協力し合う風土が根付いています。
働きやすさ・働く環境
NEXCO東日本グループの一員として安定した会社であるため、安心して働ける環境が整っています。休暇も取得しやすく、ワーク・ライフ・バランスがとりやすい会社です。
また、資格取得支援制度があり、受験費用や受験講習会参加費用の補助を受けることができます。さらに、会社主催の研修や講習会を開催することもあるため、仕事に必要なスキルや専門知識を身につける助けになっています。
今後の目標
以前の配属先では、施工管理やトンネル・橋梁・のり面の調査設計など、さまざまな業務を経験してきました。今では自身の大きな基盤となっていると感じます。これは現在担当している業務において、点検結果を報告する場面で事実や事例、原因推定に基づく説明や提案をすることに大いに役立っています。
現在の職場では、経験の浅い20代の若手社員が活躍しているため、自分のノウハウを伝えることで、次世代の点検技術者を育成することに取り組んでいます。中間層の立場として、業務上の課題解決や改善、社内外の調整を図り、若手社員がより活躍できる職場環境づくりに尽力していきたいと考えています。
1日のスケジュール
- 7:30
- 出社・メール確認
メール確認後、作業着に着替え現場へ移動する準備をします。 - 8:00
- 現場へ移動
高速道路の橋梁を点検するため、車で現場へ向かいます。 - 9:00
- 安全ミーティング・点検作業開始
作業開始前に、作業内容と安全指示事項を全員に共有。その後、高所作業車や橋梁点検車等に乗車し、安全第一で点検を進めます。点検作業にはタブレットを使用し、ひび割れや劣化状況等を確認・撮影します。 - 12:00
- 昼休憩
車内や現場の近くで昼食を食べます。 - 13:00
- 点検作業の続き
午前に引き続き、点検を進めます。コンクリート片落下の恐れがある状態などを発見した場合には、タブレットや電話にてNEXCO東日本へ速やかに報告し指示を仰ぎ対応します。 - 16:00
- 事務所へ戻る・点検結果の整理
帰社後、点検結果や撮影写真の整理をします。点検結果の整理の仕方について若手社員から相談も受けます。 - 17:30
- 退社
残業は1時間程度。明日の点検作業準備をして退社します。
