調査・設計

自然条件も利用状況も異なる道路に、最適な答えを導き出す

ネクスコ・エンジニアリング新潟では、新潟県内の高速道路において構造物や設備の調査・設計業務を担っています。

過酷な自然環境や地域特性を踏まえ、道路やトンネル、橋梁、各種設備に必要な補修方法・改良方針を検討。安全・安心・快適な高速道路空間の実現に向けて、技術と創意工夫を尽くし、最適な維持管理のあり方を提案しています。

調査・設計の役割

地域特性を読み解き、的確な「処方箋」を描く

新潟県は、豪雪や凍結、飛来塩分といった自然条件が道路構造物や設備の劣化を進行させる要因となります。こうした影響を科学的に捉え、劣化のメカニズムを分析し、適切な補修や改良の方法を導き出すのが、調査・設計の役割です。

現場で起きている現象を多角的に把握し、構造物の長寿命化に貢献する方針を提案しています。

調査・設計の対象

高速道路の「すべて」が対象、改善の可能性は常にある

調査・設計の対象は、橋梁・トンネル・舗装・のり面といった道路構造物に加え、電気・機械・通信といった各種設備にまで及びます。

日常的な保全点検から得られる情報や、法定点検・災害後の臨時点検などの結果をもとに、必要に応じて調査を実施。設備更新や機能改善といった中長期的な視点も含め、効率的かつ効果的な対応を検討しています。

調査・設計のプロセス

劣化要因を探り、最適な工法・仕様を導き出す

調査は、現地踏査やコア採取、材料の試験・分析などを通して劣化原因を把握することから始まります。その結果をもとに、構造的・機能的な補修の方針を立案。さらに、必要に応じて設計図面や工事仕様書を作成し、維持管理計画の策定へとつなげていきます。

最新技術と現場の経験値を融合させ、確実かつ現実的な対策を導き出しています。

業務内容

土木調査・設計

自然環境に負けない構造物の維持管理を提案

道路構造物はトンネル、土工、橋梁、舗装等で構成されており、それら道路構造物を維持管理する仕事です。

特にコンクリート・鋼構造物に対し、新潟県特有の冬に散布する凍結防止剤や、331kmに及ぶ長い海岸線がもたらす飛来塩分の影響を調査・分析し、さらに地域特性や周囲環境を考慮し、劣化原因を総合的に推定して、補修工法や補修計画を提案しています。

施設調査・設計

創意工夫の意識が、多彩な施設設備の機能改善につながる

高速道路上の機械・電気・通信設備の設計・調査・検討を行う仕事です。安全で快適な道路空間の提供はもちろん、省エネや再生可能エネルギーの活用などのGX※への取り組みや管理しやすい仕組みの構築を目指しています。

ほんの少しの機能追加や仕様変更で大幅な機能改善、安全性の向上に繋がることもあるので、日々、創意工夫を意識しながら取り組んでいます。

※GX=グリーントランスフォーメーションの略。温室効果ガスを発生させる化石燃料からクリーンエネルギー中心へと転換し、経済社会システム全体を変革しようとする取り組み。