保全点検・管理

新潟特有の過酷な環境が生む、わずかな異変を見逃さない
ネクスコ・エンジニアリング新潟は、新潟県内の高速道路を「安全・安心・快適」に保つため、日々の保全点検・管理業務を行っています。
橋梁、トンネルなどの道路構造物や、照明などの道路付属設備を対象に、最新技術や熟練の点検技術を組み合わせて健全性を確認。点検結果を基に、補修計画を立案し、迅速かつ適切な対応を行うことで、地域社会と物流を支える重要な役割を果たしています。
保全点検・管理の役割
見えない劣化をいち早く掴み、事故を未然に防ぐ
高速道路の橋梁、トンネルなどの道路構造物や、照明などの道路付属設備は、日々の使用で劣化が進み、場合によっては重大な事故につながるリスクを含んでいます。
特に新潟県は、冬季の豪雪や凍結、春先の融雪水、さらには飛来塩分や湿潤な気候が構造物・設備の劣化を加速させる要因となります。
これらの自然条件を的確に把握し、それに応じた点検・補修を行うことで、高速道路の長寿命化を実現しています。

点検の対象と頻度
一本のガードレールからトンネル最深部、休憩施設の花壇まで
点検対象は、橋梁やトンネルといった主要な構造物に加え、舗装、のり面、緑地、排水施設、さらにトンネル内の照明や換気装置などの付帯設備にも及びます。
通常点検は半年に1回、法定の詳細点検は5年に1回実施。さらに、大雨や地震後には臨時点検を行い、被害の有無や補修の必要性を迅速に確認します。
各構造物の特性と利用状況に応じた頻度で点検を実施し、異常を早期に発見することに努めています。

点検のプロセス
効率的な点検で、的確な改修につなげる
点検はまず、過去のデータや設計図をもとに重点箇所を特定することから始まります。
現場では、熟練技術者が専用機材を使い、構造物や施設の内部まで点検します。点検結果はすぐにデータ化され、画像解析や解析ツールを使って詳細に分析されます。
この分析を基に、補修の必要性や優先順位を判断し、具体的な補修計画などが立案されます。また、補修作業後にはフィードバックを受け次回の点検に活かすことで、継続的な改善を図っています。

業務内容
土木保全点検
マンパワー×最先端機器で構造物の健全性をチェック
橋梁・トンネルなどの健全性を、大型橋梁点検車などを用いて点検する仕事です。人による近接目視・打音点検に加え、高解像度カメラなどの最新テクノロジーを導入しています。
様々な方法を組み合わせて、構造物の健全性を見極め、高速道路の安心・安全を守っています。
- 橋梁点検
- トンネル点検
- UAVによる点検
- 高解像度カメラの活用
施設保全管理
機械・電気・通信設備の健全性を診断
高速道路に付帯する機械・電気・通信設備の機能や構造が正常であるか定期点検を行い、健全性を診断して設備の故障時に迅速に対応する仕事です。補修計画を立案したり、また、休憩施設で利用される水質の定期点検も行っています。
豪雪地域である新潟県では凍結防止剤の影響で腐食等の劣化や変状が進行しやすいため、設備の点検は重要です。
- 受配電設備点検
- 道路情報板設備点検
- トンネル非常用設備点検
- 浄化槽点検
制御管理
24時間365日、高速道路設備を監視
山岳道路トンネル日本最長の関越トンネルをはじめとする107本のトンネル、橋梁、道路上の様々な設備から送信される情報を集約し、24時間365日、高速道路設備の状態を監視する仕事です。
また、事故等が発生した際には、お客さまへの迅速な情報提供により安全・安心な高速道路空間の提供に繋げています。
緑地管理
安全・快適で潤いのある空間を守る、緑と景観の点検・管理
高速道路を利用されるお客さまの道路交通の安全性・快適性を確保する為、道路のり面に生育している樹木を点検・管理する仕事です。
また、本線だけでなく休憩施設の樹木・草花の他、園路・あずまや等の工作物の点検も実施し、親しみと潤い・安らぎのある空間を提供できるように点検・管理しています。
